[13日 ロイター] - 米短文投稿サイト、ツイッターのジャック・ドーシー最高経営責任者(CEO)は13日、トランプ大統領のアカウントを永久停止したことは「正しい判断」だったが、危険な前例を作ってしまったと述べた。

ツイッターは8日、暴力を扇動するリスクがあるとしてトランプ大統領のアカウントを永久停止した。大統領のフォロワー数は8800万人だった。

ドーシー氏はツイッターで「これらの措置を取ることには賛否両論があり、大衆を賛成派と反対派に分断する」と指摘。明確に説明することや学びの可能性などを制限すると述べた。

その上で、「私が危険な前例だと感じているのは、一個人や一組織の発言力が、世界中の一般大衆の意見を上回る力を持つことだ」とした。

トランプ大統領のアカウント凍結に対し、共和党内からは発言の自由を侵害するとの批判が噴出。ドイツのメルケル首相も、表現の自由を制限するのは一民間企業ではなく法的機関であるべきとの認識を示した。

ドーシーCEOは「オンライン上での発言の結果、現実に甚大な被害が生じた」と指摘。アカウント凍結は行き過ぎた措置ではないとした。

その上で「明確な例外はあるものの、使用停止措置は究極的に健全な発言の場であるべき我々の汚点だ」と述べた。