新型コロナ、免疫は長期間持続か=米新研究
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2021年1月6日にサイエンス誌で発表された論文。
元患者男女185人(大半は軽症者/7%は入院)の血液から調査。
免疫記憶はかなり良好とのこと。
これまで、他のコロナウイルスについては免疫が急速に衰えることから新型コロナウイルスについても免疫が長期間持続しないのではと言われてきたが、それに反する研究結果となったようです。
・発症から8カ月後に抗体がやや減少するものの、減少の程度は個人間で大きく異なる。
・T細胞の減少数はごくわずか
・B細胞の数は安定を保ち、どういうわけか増加
→自由に漂う抗体の数は減少するものの、抗体の産生を再開し、新型コロナウイルスへの攻撃を調整する成分は、かなり高い水準で残存している
なお、「ワクチンを接種した人にも同じ傾向が当てはまるはず」とのこと。
また、SARSコロナウイルスに特異的なT細胞は少なくとも17年間血液中に残る可能性があることが研究により示されているので、新型コロナウイルスに対する免疫についても、数十年持続する可能性があるという期待が持てるとのこと。
ワクチン普及とこの免疫機構の働きが合わさればパンデミックの収束への期待がふくらみます。> 2020年8月に発表された研究では、SARSコロナウイルスに特異的なT細胞は少なくとも17年間血液中に残る可能性があることが示されており、新型コロナウイルスに対する免疫についても、数十年持続する可能性があるという期待が高まっている。
> 「免疫は人それぞれ異なり、ごく少数の免疫記憶の弱い人は、やはり再感染しやすい可能性があります」とクロッティ教授は警告する。そして、何年か経過するまで、新型コロナウイルスに対する免疫について確たる結論を出すことはできない。時期尚早である。