[ワシントン 11日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は11日、米国で政治的な暴力が継続すれば、新型コロナウイルス禍からの回復過程が続く米経済に対する「大きな課題」になるとの見方を示した。

米国では先週、トランプ大統領の支持者が連邦議会議事堂に乱入する事件が発生。ボスティック総裁は「民主主義プロセスに対するいかなる脅威も深刻に受け止める必要がある。こうした脅威が継続すれば、経済運営に対する著しく大きな課題になる」と述べた。

ただ「米国の民主主義制度は存続している。最悪のケースには直面しないと考えている」と語った。

このほか、新型コロナウイルスワクチンの広範な普及で感染拡大が収束しない限り、米経済は完全に復調しないと予想。公衆衛生上の危機が収束するまで景気の進展は緩慢になるとの見方を示した。