[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した2020年11月の鉱工業生産指数と輸出はともにプラスとなった。

鉱工業生産指数は前月比0.9%上昇。一方、輸出は前月比2.2%増加した。

新型コロナウイルス流行第1波に伴う3ー4月のロックダウン(都市封鎖)を経た後はともに7カ月連続でプラスとなっている。

鉱工業生産統計によると、エネルギー生産が約4%減少したものの、製造業と建設がプラスとなった。

貿易統計によると、輸入が4.4%増加した結果、経常黒字と貿易黒字がともに前月から縮小した。

ドイツは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、11月にロックダウンを再導入した。

キャピタル・エコノミクスのチーフ欧州エコノミスト、アンドリュー・ケニングハム氏は、発表されたデータは、製造業がロックダウンを考えられていたよりはるかに上手く克服したことを示すとし、昨年第4・四半期に経済が拡大したことはほぼ確実との見方を示した。ただ、ロックダウンは春まで緩和されそうになく、今年第1・四半期は再び縮小するのではないかと述べた。

*内容を追加しました。