「法王超え」見据える黒田総裁 そのレガシーは

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注目のコメント

• 前田 康三

  黒田さんが残すものは「レガシー」より「置き土産」だと思う。異次元の金融緩和の出口戦略が描けないことはもちろんだけど、日銀の巨額のETF購入で官制化した市場の正常化に向けた出口戦略も描けていない。日銀の総裁として黒田さんは「法王」と呼ばれた一万田尚登の任期に手が届くところまで来たけど、戦後のインフレ退治や傾斜生産方式、産業合理化で高度経済成長に繋がる日本経済の基本的な基盤作りに辣腕を奮った一万田と違って、黒田さんは今後の日本経済が抱え込む巨大な「爆弾」を作ってしまったと思う。