[上海 7日 ロイター] - 中国本土で6日に新たに確認された新型コロナウイルス感染者が63人と、前日の32人からほぼ2倍に増加した。

127人の新規感染者が報告された昨年7月30日以降で最多となった。首都北京を取り囲む河北省での感染者増加が続いている。

国家衛生健康委員会の発表によると、国内感染者は52人で、うち51人が河北省で確認された。同省の5日の感染者数は20人だった。

5日から「戦時モード」に入った河北省では、感染拡大を抑えるため大規模検査を実施しているほか、移動や集会も制限している。

新規感染者の大半は河北省の省都、石家荘市の患者。同省では、72時間以内に受けた新型コロナの核酸検査で陰性反応が出なければ、列車や航空機に乗れない措置が導入されている。

ここ数日、感染者が報告されている遼寧省の大連市では、中・高リスク地区に住む住民が市外への移動を禁じられている。他の地区の住民も不要不急の市外への移動を控えるよう指示されている。

広東省は6日遅く、南アフリカで見つかった感染力の高い新型コロナの変異種に1人が感染したと報告。一部の科学者は、南ア変異種について、新型コロナワクチンが効かない可能性があるとの懸念を示している。

本土全体の6日の無症状感染者は79人で、こちらも前日の64人から増加した。

本土の感染者数は累計8万7278人、死者は4634人となっている。

*情報を追加しました