[北京 31日 ロイター] - 中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は昨年12月31日、全てのインターネット・プラットフォーム企業に対し、フィンテック事業の調査を実施して規制上の要件を満たしていることを確認し、不備があれば可能な限り早期に是正するよう求めた。

中国人民銀行(中央銀行)は27日、アリババ集団傘下の金融会社、アント・グループと会合を持ち、様々な問題点を指摘して、融資や消費者金融事業の改革を要請したと明らかにした。

銀保監会はインターネットに掲載した声明で、アントの問題は「同社固有のものではなく、ある程度普遍的なものだ」との見解を表明。

ネット上で小口融資、保険、富裕層向け資産運用、信託事業を行っているプラットフォーム企業に対し、内部調査のプロセスを加速するよう求め、当局による調査も近く行う意向を示した。

銀保監会は「フィンテックの急速な発展により、サイバーセキュリティー、市場独占、データ所有、消費者の権利保護などで問題が生じ、市場の公正性と金融安定に影響を及ぼしている」と説明。

「全ての金融活動は法律に則って全面的に規制される必要があり、許可の下で営業すべきだ」とした。