【WiL 難波】2021年は未上場でも100億円超の資金調達がしやすい環境に
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数字だけに意味はないという人もいますが、100億円はいくつかの意味で大きなベンチマークとなる数字とも言えます。
1)資本政策の観点で未上場と上場後が選択肢に
昨年有力なポストIPOスタートアップが100億円を超えるオファリングを実施するようになりましたが、それに匹敵する金額が未上場でも可能になる
2)ユニコーンの誕生と表裏一体
100億円を調達するには、希薄化率10-15%を前提とすれば700-1000億円の企業価値の評価を受けていく必要があります。調達しただけで意味はありませんが、先行投資が必要な事業領域でユニコーン企業が生まれつつあることと表裏一体です
3)新たな資金提供者の受け皿に
グロースキャピタルやPEファンド、海外機関投資家がスタートアップ投資に積極化してきています。一件あたりの投資額は20-100億円です。100億円のラウンド組成は新たなステークホルダーの参画の受け皿になります難波さんが言及されている3つのチャレンジに共感します。特に、急成長を支えられるマネージメント能力、これは組織をいかに創っていけるマネージメントかという事ですが、ハイグロースを実現できるか否かを見極めるポイントとして、今後ますます注目されるのではないでしょうか。
グロースの蓋然性を市場に対してどこまで見せられるかは高いマルチプルの源泉となることは間違いないですが、PlaidやYappliの事例を見ると、実績のグロースが+100%レベルを切っていても、今後安定した成長を続けられるシーリングの高さや実現の確度が見せれればvaluationはつく環境だなと言う印象を持っています。
SMBからエンプラへのシフトにより顧客獲得の効率性をあげたり、プロフェッショナルサービスも絡めてmoatを作ったり、より高度な組織設計や優秀な事業人材の獲得がユニコーンベンチャーには求められている印象です。