CO2を回収して埋める「CCS」、実証試験を経て、いよいよ実現も間近に(後編)
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注目のコメント
①苫小牧でのCCSとともにカーボンリサイクルを推進
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埋めるのも難しいから化学製品として使おうということですが、化学製品需要は排出量に比べて一桁も二桁も小さいので、どれだけ使ったってたかが知れています。
②CO2の船舶輸送実証を進める
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陸地では適地が少なく、さらに地域住民の合意を得るのが極めて難しいので、海底へ。しかし、陸から海底にパイプラインを引くほど長期で運用するリスクが取れないので、実証実験として船舶輸送をする。ただでさえコストでしかないのに、そこにさらに二重に(海底、船舶輸送)コストオン。ポーズとしてやらざるを得ないだけで、結局誰もやらないのではないか。
③法規制に対応し、事業環境を整備
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海底でのCO2地下貯留は、海洋への廃棄物投棄に関する国際条約であるロンドン条約96年議定書(2006年改正)で規定されている。条文では地上からのパイプラインでの投棄は同条約の規定外とされているが、船舶輸送による場合は適用される。この条約に準拠するため、2007年に海洋汚染防止法が改正され、CO2のち家貯留の許可制度が整備されている。ただ、他にも様々な法律に準拠する必要があるために、CCSに特化した法制度の整備が必要として議論がされている。
CO2地下貯留へ新法 政府法律一本化を検討 民間参入、普及に弾み
https://www.sankei.com/economy/news/210103/ecn2101030002-n1.html
https://kaiyo-gakkai.jp/jos/uminokenkyu/vol16/16-2/KJ00004573691.pdf
によると、
"当面は海底下地層貯留の議論に限定するが将来的には海洋への直接隔離を含めた他の問題を扱う可能性があることも合意された"
とあり、海水中にCO2を溶解させるいわゆる直接隔離というジオエンジニアリングオプションはまだ残されている。海水の酸性度が上がることでどのような生態系への影響が出るのかは未知の部分が多いが、カーボンニュートラルという世界を考える上では、いずれこの様な議論がなされる日がくるのかも知れない。
日本でのCCSはCO2削減コストとしてトンあたり8000円程度と言われているが、再エネによる削減コストよりかはマシなんじゃないか。回収して液化した二酸化炭素を船舶で輸送して貯蔵するくらい大掛かりなことするなら、コストが劇的に下がる太陽光発電・風力発電+蓄電池の方が着実かつ低コストですね
日本ですら太陽光発電のコストは下がって化石燃料と遜色ないレベルとなるなかで、蓄電池とCCSのコストを比較すると商業化のハードルは高いのでは。
蓄電池は電力の長期保存に向かないので、季節調整の為のCCS付き火力と水素が競合することになるのでしょう。
>CO2を多く排出する工業地帯などがおもに太平洋側の沿岸域にあるのに対し、貯留に適した場所は日本海側に多く位置しています。両者の位置が遠い場合は、パイプラインなどの陸上輸送ではなく、船舶などを使った長距離輸送が必要です