福井銀が福邦銀を買収へ 子会社化軸、2行体制維持
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昨年から資本提携も含む包括提携を発表していたため、再編の組み合わせとしては想定の範囲内。
子会社方式のメリットは、持ち株会社設立に伴う組織的負荷が働かないこと、合併による人事制度等の調整を含めた統合負担がないことなどが挙げられる。銀行再編で収益がアップするわけではありません。地域社会の活性化に貢献するという強力なリーダーシップがあってはじめて、トップラインを伸ばすことができます。
2行体制を維持というのは建前だとは思いますが、ひとつにならないと今と同じ状態がつづく。ひとつになっても、文化のちがう銀行が合わさると、なかなか前進しないのはメガバンクで証明されています。
米国のJPモルガンチェイスのリテールが強いのは、かつてスーパーリージョナルバンクと呼ばれたバンクワンがあるから。そのバンクワンは強いリーダーシップのもと、買収を繰り返して大きくなりました。
そして現在のダイモンCEOの強力なリーダーシップのもと、収益性の高い銀行に変身しました。ダイモンCEOは買収されたバンクワンのCEO。日本では考えられないことです。一県一行運動をやった戦前からその直後である戦後にかけ、地銀各行では旧行間の派閥争いが酷かった。近年のメカバンクの統合の経緯をみても、対等の精神に基づく経営統合は困難をきわめている。
ただし、世界の事例を見る限り、独立した組織を残したままの統合は効果が乏しいことも確かだ。