健康保険スタートアップ、OscarがIPO前らしきラウンドで145億円を追加調達
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今後日本において、医療を適正な価格で遍く個人にサステナブルな形で提供するには、医療サービスを提供する病院やクリニック及びプロタクトを提供する製薬会社や医療機器メーカーが効率的な運営をめざさなければならない。少子高齢化が進む中で今の医療費を今の財源で確保し続けるには無理がある。
ただ、診療報酬と薬価制度に支えられた日本の病院やクリニックや製薬会社にとって、本腰を入れた効率化には特にインセンティブが働かない。健康保険も同様で、既存の制度下で特に努力をせずとも回るように設計されているが、今後は現役世代が支払う保険料と医療サービスを受けた際に受け取る保険金の歪みがさらに大きくなる。
病院も、クリニックも、製薬会社も生産性をあげる必要があるし、健康保険も保険として機能するために効率的な運営を目指す必要がある。皆保険ではなく、医療サービスへのアクセスにも格差が大きいアメリカのような国においてOscarのようなスタートアップが受け入れられやすいのは当然だが、日本においてもこのようなプレイヤーが将来的に受け入れられるような制度設計にシフトして行くのもいいのでは