[北京 23日 ロイター] - 中国財政省は23日、国内で需要の大きい医療機器やハイテク機器、一部の商品(コモディティー)などの関税を引き下げると発表した。来年1月1日から883品目について、最恵国税率より低い暫定税率を適用する。

2020年は859品目に同様の措置を取った。

また来年7月1日からは一部の情報技術(IT)製品の輸入関税をさらに引き下げる。ウェブサイトに掲載した声明で明らかにした。

財政省は関税引き下げについて、内需を満たし中国企業の技術開発を後押しすることで国内経済の大規模な循環をつくることが狙いと説明した。

国民の生活水準向上のために一部の抗がん剤や、まれな疾患の治療薬の原材料について輸入関税を免除する。また人工心臓弁、補聴器、ベビーパウダーの原材料の輸入関税を引き下げる。

国内の需要を満たすために新たなインフラ整備やハイテク化推進のための部品や原材料、産業機械の関税も引き下げる。ディーゼルエンジン車用の排気ガス浄化装置も対象となる。

非合金ニッケルとニオブの関税も小幅に低下する。

*詳細を追加しました。