[ロンドン 21日 ロイター] - 英産業連盟(CBI)が発表した調査結果によると、12月の小売売上高は前月から回復した。新型コロナウイルス感染拡大抑制努力に伴う店舗規制が緩和され、消費者がクリスマスに向けて食料その他の必需品を購入したことが背景。ただ1月の見通しは夏以来最悪となっている。

CBI小売売上高指数はマイナス3と、3カ月ぶり高水準だった。11月はマイナス25だった。

1月の見通しは、マイナス33と大幅に落ち込む見通し。

CBIのエコノミスト、ベン・ジョーンズ氏は、「小売り部門が今年直面してきた困難が浮き彫りとなった。クリスマスに向けて売り上げが安定しているのは、この時期として良いニュースだ」と述べた。

一方、「年明けの見通しは不透明で、1月の小売売上高は大きく減少するとみられている」とした。

調査は11月23日から12月14日までの期間に実施。2度目のロックダウン(都市封鎖)の終盤に当たる。

食品雑貨、家具のほか、自動車、生花、宝飾品などは好調な伸びが見られた。しかし、衣料品、履物、百貨店の売上高は前年の同じ時期を下回った。