[東京 22日 ロイター] - 22日の株式市場で、富士フイルムホールディングスが軟調な始まりとなった。前日に新型コロナウイルス治療薬候補の「アビガン」が承認見送りと発表されたことを嫌気している。有効性が否定された訳ではないものの、早期承認が期待されていたため、失望感を誘った。

厚生労働省の専門部会は21日、富士フイルムの子会社、富士フイルム富山化学(東京都中央区)のアビガンについて、新型コロナウイルス治療薬として承認するかどうか判断を見送った。継続審議する。医薬品審査管理課は「あくまで審議の途中であり、有効性が否定されたものではない」としている。