[北京 21日 ロイター] - 中国政府系シンクタンクの冶金工業計画研究院は21日、粗鋼生産について、2021年は10億6500万トンと20年見込みの10億5000万トンを1.4%上回るとの見通しを示した。

20年の粗鋼生産は前年比で5.4%増となる見通し。生産量が10億トンを上回るのは初めて。

21年の中国の鉄鋼製品需要は前年比1%増の9億9100万トンと予想。9.6%増の9億8100万トンを見込む20年から伸びが鈍化する見通しだ。

同研究院の李新創院長は、鉄鋼製品の消費量は20年に過去最高に達した後、21年も小幅に増加する見込みだと指摘。「素晴らしい年だった。中国の鉄鋼産業は国内の投資と急激な経済成長を支えた」と述べた。

消費量トップの建設部門の鉄鋼需要は21年が1%増の5億8000万トン、20年は13.4%増の5億7400万トンになる見通しという。

21年の鉄鉱石輸入は2.7%減の11億4000万トン、20年は9.5%増の11億7000万トンを見込んでいる。

鉄鉱石需要は20年に9.2%増加した後、21年には1.2%減少し、13億8000万トンになる見通し。

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