[ロサンゼルス 17日 ロイター] - 米宅配大手フェデックスが17日発表した第2・四半期(9─11月)決算は、料金値上げや配送量の増加を背景に利益がほぼ倍増した。

第2・四半期の調整後純利益は13億ドル(1株当たり4.83ドル)で、前年同期の6億6000万ドル(同2.51ドル)から増加した。売上高は19%増の206億ドルだった。

リフィニティブのアナリスト予想は、1株当たり利益が4.01ドル、売上高が195億ドルだった。

新型コロナの感染再拡大で景気の先行き不透明感が高まっていると同社幹部が述べたことを受け、株価は引け後の取引で3.5%下落した。同社株はここ1年ではほぼ倍に値上がりしている。

ウォルマートのネット通販商品などを扱うフェデックス・グラウンドの配送物は1日平均1230万個で、29%増加した。1配送物当たりの売上高は7%増の9.42ドルだった。

新型コロナウイルス感染拡大に伴いネット通販利用は急増しており、フェデックスやユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)など物流大手は、宅配サービス需要の増加に対応するため料金値上げに動いている。

マイケル・レンツ最高財務責任者(CFO)は、全般的な環境について先行きは依然不透明だが、引き続き需要は増加し、2021年下期の増益を見込んでいると述べた。

宅配需要の急増に対応するためフェデックスは、配送が集中する平日の利用を避けるよう顧客に呼び掛けている。

また、年末のホリデーシーズンに向けて宅配の急増が予想されるため、キャンペーンなどを通じて11月末のブラックフライデーやサイバーマンデーを含む感謝祭休暇前の買い物を促した。ただ、同社のマーケティング担当幹部によると、消費者の購買行動はさほど変わっていないという。

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