[シドニー 17日 ロイター] - 豪連邦統計局(ABS)が17日発表した11月の雇用統計によると、就業者数は前月比9万人増と、市場予想の5万人増を上回った。失業率は6.8%に低下した。市場予想は前月比横ばいの7%だった。

新型コロナウイルス感染の封じ込めに成功した同国で、大規模な金融・財政刺激策が効果を表していることが示された。

長期にわたるロックダウン(都市封鎖)が解除されたビクトリア州を中心に雇用が増加した。

同国の就業者は、全土でロックダウンが導入されていた3─5月に87万2000人減少。それ以降、減少分の80%以上を取り戻した。

それでも就業者は3月時点の水準を13万8000人下回っており、さらに22万6000人が失業している。

失業率と不完全雇用率を合わせた未活用労働率も16.2%と高い水準にある。

フライデンバーグ財務相は17日、経済予測を上方修正したものの、失業率が新型コロナ危機前の水準に戻るには4年かかると予想。

議会で「今後の道のりは非常に厳しい。まだウイルスに打ち勝っていない。ウイルスはまだ存在する」と述べた。

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