「ブランド思考」で受賞。マネタイズ実践の場“NewIdea”とは何か

2020/12/19
「学ぶ、創る、稼ぐ」を理念に掲げるプロジェクト型スクール「NewsPicks NewSchool」。
学びをゴールと位置付けるビジネススクールが多い中、NewSchoolの最大の差別化要因は、事業やコンテンツを「創り」、そして「稼ぐ」ところまで視野に入れていることと言える。
今回は「稼ぐ」までを体現するNewSchool NewIdeaプロジェクトから生まれた東急不動産の採用イベントにスポットを当て、その内容と背景・NewSchoolの実態について迫りたい。
NewIdeaとは、NewsPicks NewSchool内の講座横断型プロジェクトで、企業からお題を募りその解決策について有志のNewSchool受講生が提案を行うというもの。
どのようにチームを組んでも良く、1人で挑むこともできる。採用されればインセンティブも得ることができるという、まさに「稼ぐ」の実現の場と言える。
今回は、NewIdeaプロジェクトで自身のアイデアが見事に採択された佐藤陽俊さんにインタビューを試みた。
佐藤さんはNewSchool第一期では工藤拓真氏による「ブランド・ストラテジー」に参加。今回の受賞もそこでの学びが大いに活かされたという。
【工藤拓真】ブランド思考の基盤を習得。ロジックと感性の両利きに
NewIdeaは企業の課題解決の場
──今回佐藤さんのアイディアが採用され、イベントの実現に至ったとのことですが、取り組まれた企業の課題はどのようなものだったのですか?
佐藤 東急不動産の採用イベントについてです。
東急不動産では、学生にとっても企業にとっても入社後のギャップをできる限り小さくするため、事業内容はもちろん社風や社員の人柄を知ってもらう場として、インターンシップや説明会等のイベントを実施しています。
しかし、例年同様のそれらだけでは十分ではないとも感じていました。
そのため、会社の「らしさ」を表現したイベントを実施し、東急不動産の魅力を正しく感じてもらい、入社後をイメージすることで同社の志望度向上に繋げたいとお考えでした。
──企業のリアルな悩みに提案ができるというのは貴重な経験ですね。具体的にはどのようなアイディアが採用されたのですか?
採用する側とされる側の立場を交換し、東急不動産が求める人物像に最も合致した社員を学生に選定してもらう、逆ヘッドハンティングイベント「シャッフル」という企画を提出しました。
東急不動産を代表する若手社員に対して、学生が面接官となり実際に面接を複数回実施、その面接を通じ、当社の社風や人の魅力を発見して頂く、という内容です。
──どのような効果を生み出すことを目指したのですか?
3つのポイントを抑えることで競合よりも東急不動産で働く方が「自分を発揮できそう」と感じてもらいたいと考えました。
まず、東急不動産らしい人物を学生サイドで選出してもらうことで、参加学生の会社に対する理解を深めること。
2つめに、面接を「される側」でなく「する側」になってもらうことで、会社についての当事者意識を高めてもらうこと。
最後に、企業と学生の役割を交換し選考を任せることで、風通しの良さを体感してもらうことです。
──企業の課題に対して提案するにあたり何を意識しましたか?
実現可能性に重点を置きました。
採用されればインセンティブも頂ける内容だったため、良い提案でした、しかし実行されませんでした、では意味がありません。
そのため、少しでも担当の方に実現のイメージを持って頂けるよう、タイムスケジュールなども細部に渡って作り込みました。また、コストも徹底的に抑えた方が実現しやすいため、その部分も念入りに検討しました。
──実現したイベントを見てどう感じましたか?
自分が参加していた講座での学びが、練習のための練習ではない、リアルなビジネスに活かせるものだったと分かり、とても自信がつきました。
講師の工藤さんにも恩返しできたかな、と思います。
また、本当に忠実に企画を具現化して頂き、非常に嬉しかったです。企画を提出した当初は募集はするが、実現はされないのでは?と半信半疑な部分もありました。
実現してくれた東急不動産の懐の広さに感謝するとともに、企業とそこまで深くコミットできているNewsPicks NewSchoolにも驚きました。
学びがマネタイズに直結する
──今回の経験を踏まえ、NewsPicks NewSchoolについてどう思いますか?
ここまで「稼ぐ」というコンセプトを体現できるビジネススクールはないと思います。
そもそも、一般的なビジネススクールでは「先生」という職業の方から教わります。しかし、NewsPicks NewSchoolでは、各分野の最前線で活躍し「稼ぐ」を体現しているリアルなビジネスパーソンがアサインされています。お金を払っても普通なら教えてもらえない、稼ぎ方を知っている方から教わるので、当然「稼ぐ」に直結する内容が中心になります。
また、第一人者の方々が考え抜いた最適解を教わるので、圧倒的に指導内容の実用性が高いです。実際、資料の作り方ひとつ取ってみても、教わったことをそのまま使うだけで周囲への説得力が劇的に変わりました。普段の仕事の質の変化に自分でも驚きます。
すぐに投資額以上の成果が実感できたため、個人的には全く高い買い物だとは思いませんでした。
──佐藤さんが受講されていた講座について教えてください。
工藤拓真さんの「ブランド・ストラテジー」です。ブランディングを本質的に捉え、売る人と買う人の間に豊かな関係性を築き事業成長を如何に実現するか、という授業でした。
──なぜ受講しようと思ったのですか?
そもそも僕はブランディングに関わる仕事をしていたわけではありません。むしろ目の前の数字をどうするかといったことに終始していました。しかしそれでは天井が見えてしまうのです。
その状態を突破するために、長期の視点に立って事業を見つめ直すブランディングについて、体系的に学ぶ機会が必要でした。
──第三期では工藤さんの講座は「ブランド・マーケティング」に形を変えるそうです。
前回より具体的なマーケティングに関わる内容になるので、ブランディングに携わるリアルなマーケターにとってはとても有意義な授業になると思います。
──どういう方に受講してもらいたいと思いますか?
スタートアップ・小さい企業・ワンプロダクトの企業などで働いており、以前の僕と同じように近視眼的になってしまっている人にお勧めします。
今しなければならないことに終始してしまうと、数年後に振り返った時に、「もっとできた」と思いがちです。そうではなく、未来まで考えて今の行動を起こすべき。一歩引いた長期的な視線が身に付くことで全く異なる引き出しが増えます。
僕も受講するか、指導・運営に携わるチューターで参加するか、悩みますね(笑)。
(取材、執筆:KIK)