[ワシントン 14日 ロイター] - 米共和党上院の複数の有力議員は14日、この日行われた次期大統領を正式に選出する手続きである選挙人投票で民主党バイデン氏の当選が確認されたのを受け、同氏を次期大統領と認めた。今後、議会で結果が覆る可能性も否定した。

共和党上院ナンバー2のスーン院内幹事は議員には選挙人投票の結果に異議を申し立てる権利が憲法で認められているとした上で、「前進すべきだ」と述べ、バイデン氏は選挙人獲得数が270人を超え次第、次期大統領になると語った。

州ごとに実施された選挙人投票で、バイデン氏はカリフォルニア州の選挙人55人全員の票を得たことで、当選に必要な270人を上回った。

この日公の場でバイデン氏を次期大統領として認めた他の共和党上院議員はトランプ氏への忠誠心が高いリンゼー・グラム議員(サウスカロライナ州選出)、ロブ・ポートマン議員(オハイオ州)、共和党上院ナンバー4のロイ・ブラント議員(ミズーリ州)、シェリー・カピト議員(ウエストバージニア州)が含まれた。

スーン氏は、議会が選挙人投票の結果を来年1月6日の特別会議で承認する際に、結果を覆そうとする動きが出ても、支持はほぼ得られず「何の成果も出ない」と記者団に語った。

別の共和党重鎮、ジョン・コーニン上院議員も、それは「大きな間違いになる」と指摘。「最善を尽くしてもうまくいかなかったと認識すべきときだ。選挙とはそういうもの。必ず勝者がいて、敗者がいる」と記者団に語った。

コーニン議員はまた、トランプ大統領から平和的な政権移譲がなされるとの見方を示した。ただ、トランプ氏はまだ大統領選での敗北を認めておらず、選挙結果を覆すために複数の訴訟を起こしている。

トランプ氏は14日も、大統領選で不正があったとする根拠のない主張を繰り返した。

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