[香港 29日 ロイター] - 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)<HWT.UL>は29日、上半期のスマートフォン(多機能携帯電話)出荷が世界全体で前年同期比62%増の3427万台となったことを明らかにした。

同社はスマートフォンの製造で世界3位。第2・四半期の出荷は同85%増の2056万台だった。

今年の出荷目標は8000万台。これまでに同社が明らかにしたところによると、このうち約2割が中高位機種が占め、前年の16%から上昇する見通し。

同社コンシューマー事業グループのマーケティング担当副総裁、邵洋氏はロイターに対し「中東・アフリカ、ラテンアメリカといった地域で成長が加速した。第2・四半期の前年同期比伸び率はそれぞれ275%、550%となった」と文書で明らかにした。

同氏によると、ブランドの認知度向上や販売チャネルの強化が寄与した。また「現在の成長モメンタムに基づけば、通年目標達成に向けて着実に前進している」とし、自社の全世界携帯出荷のうち、スマートフォンが現在97%を占めていると付け加えた。

また、上半期の中国国内向けのスマートフォン、タブレット端末などスマートデバイスの出荷は2000万台を超えた。同社がロイターに明らかにした。ただ、スマートフォンの具体的な出荷台数については言及を避けた。

IDCによると、第1・四半期のスマートフォン世界市場における華為技術のシェアは4.7%。韓国サムスン電子<005930.KS>の30.8%、米アップル<AAPL.O>の15.2%に次ぐ3位となっている。

*内容を追加して再送します。