[ロンドン 14日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が導入を検討しているマイナス金利政策について、金融大手HSBCホールディングス幹部は14日の議会委員会で、望んだ通りの効果が得られるか慎重に検証する必要があるとの考えを示した。

英中銀は現在、マイナス金利政策を導入する場合にどのような準備が必要か、銀行業界の意見を収集中。ベイリー中銀総裁は、現時点ではまだ何も決定していないとしている。

英国HSBCのコマーシャルバンキング部門責任者、アマンダ・マーフィー氏は「マイナス金利政策が望んだ通りの効果をもたらすか、中銀金融政策委員会は注意深く検証する必要がある。すでに導入されているユーロ圏、日本、スイスの状況を見ても、インフレ率は上昇しておらず、経済成長も予想ほど力強く回復していない」とし、慎重な見方を表明。

「英国ではすでにプログラムが実施されている。現時点ではマイナス金利政策に対応する用意は整っていない」と述べた。