Virgin Galactic、ロケットエンジン不具合でスペースポート・アメリカからの初の宇宙飛行試験を中止
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SpaceXはどんどん進むのに、こちらはぜんぜん進まないなあ。SS1がXprize撮ったのが2004。数年後には商用サブオービタルやるっていってた。もう10年以上遅れてます。
完全に予想だけど、結局、どんなに遅れても社長が自己資金出してくれるから絶対に潰れないって社員もわかっちゃってるんじゃ?
SLSはどんなに遅れたって議会が予算つけてくれるってわかっちゃってるからチンタラするのと同じ。
手前味噌ですが、同じNASAでもうちの火星ローバーは1年の遅れもなく打ち上がりました。無人は容赦なく切られるし、遅れたら火星への打ち上げ機会を2年2ヶ月待たなきゃいけないし。遅れてもいいや、って思ってる人はチームに1人もいなかった。強烈なプレッシャーと危機感がありました。
結局、民間だから速くて国だから遅いって言うほど単純じゃないと思う。末端までプレッシャーや危機感が行き渡ってるかどうか。たるんでないかどうか。
そういや、Blue Originもおなじ。あそこも全然進まない。社長が無限なお金を出してくれるから絶対潰れないってみんなわかってる。ある意味、NASAより甘い。SpaceXはF1が失敗し続けてたとき、資金ショートの瀬戸際まで行った。そういう危機感を経験するって本当に大事。
話をする戻すと、派手に爆発したSpaceXの実験は得るものが大きかったが、バージンの今回の試験は得たものは非常に少ない。今回の実験の成果があるとすれば、分離後にクリティカルなトラブルがあっても安全にアボートできることを確かめられたことでしょうか。まあでもそれはアボートテストでやることで、今回のテストとしては完全失敗。機体が損傷したとか人命にかかわる被害があったとかではないものの、ロケットエンジンが点火しなかった理由が特定できていないというところが気になる。
SpaceShipTwoが最初に有人の滑空飛行試験を行ったのが2010年。気がつけば、もうそれから10年経った。当時の技術者は何人残っているのだろう。設計思想や技術、ノウハウは正しく継承されているだろうか?複雑なシステムであるほど、開発が長期に渡り情報がうまく継承されていなければ問題が噴出する。「なぜこのような設計になったのか」の理由が継承されていないので、加えるべきでない変更が後から加えられ、気づいていなかった問題が起こる。SpaceShipTwoが、そのような根本的な問題を抱えていなければ良いのだが。これまで何度もトラブルに見舞われ、そのたびなんとか切り抜けてきたVGだが、本業のVirgin Atlanticがコロナのせいでかなり厳しいので今回への期待は大きかった。しかし、試験でこうした不具合が見つかって良かった。本番だとシャレにならない。