[チューリヒ 11日 ロイター] - チューリッヒ保険は11日、子会社のファーマーズ・グループ(FGI)とファーマーズ・エクスチェンジズが、メットライフの米損害保険事業を39億4000万ドルで買収することで合意したと発表した。

発表によると、買収額は、チューリッヒ保険がFGIを通じて24億3000万ドル、ファーマーズ・エクスチェンジズが15億1000万ドルを負担する。

FGIは、ファーマーズ・エクスチェンジズに管理サービスを提供している。

買収に伴いファーマーズ・エクスチェンジズは全米規模で事業を展開することが可能になり、新たな販路を確保できるという。

今回の買収はチューリッヒ保険の2022年の成長目標の達成に寄与するとしている。

チューリッヒ保険のグレコ最高経営責任者(CEO)は「買収は、ファーマーズ・エクスチェンジズの成長潜在性を大幅に高めるとともに、チューリッヒ保険にとって、安定的な手数料収入からの利益の比率が一段と高まることになる」などと説明した。

チューリッヒ保険によると、メットライフの米損保事業は、保険契約が240万件、正味収入保険料が36億ドル(2019年)、従業員数は3500人。

買収は2021年第2・四半期に完了する見込み。規制当局の承認を得る必要がある。

*内容を追加しました。