[東京 10日 ロイター] - 10日午前の東京株式市場で、日経平均株価は反落した。前営業日比88円97銭安の2万6728円97銭で午前の取引を終了。前日の米国株式相場が軟調だった流れを引き継ぎ、日経平均も朝方からさえない動きとなった。一時、170円を超えるマイナスとなったものの、その後は下げ渋った。

TOPIXは0.12%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1593億円と薄商い。東証33業種中、情報・通信業、空運業、石油・石炭製品、鉱業などが値上がり率上位に入った。半面、精密機器、金属製品、サービス業、電気機器などは値下がり。

市場からは、SQ(特別清算指数)を明日に控えていることから「今日は積極的な取引は手控えられるのではないか」(みずほ証券・シニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏)との声が聞かれ、安値圏での一進一退が続くとの見方が出ている。

また、「米株先物が小幅ながらプラスで推移していることから、後場もそこまで大きく崩れる可能性は低いのではないか」(三浦氏)という。

個別では、ソフトバンクグループが連日の年初来高値を更新。出資先の米料理宅配サービス最大手ドアダッシュ上場による含み益拡大が材料視された。

その他、三井金属鉱業、川崎重工業なども堅調。

東証1部の騰落数は、値上がり878銘柄に対し、値下がりが1167銘柄、変わらずが131銘柄だった。