NY株反落、148ドル安 コロナ感染者急増を懸念
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米国株式相場はまちまち。ダウ工業株30種平均が寄り付き直後に取引時間中の史上最高値を更新しましたが、結局、148.47ドル安の30069.79ドル、ナスダックは55.71ポイント高の12519.95ポイントで取引を終了しました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比5281万株減の9億6586万株でした。
米国株式市場は景気循環株に売りが広がり、軟調に推移する一方で、ハイテク株は買われる新型コロナ一次感染時と同様な動きでした。
昨日は相場に影響を与えるニュースは乏しく、下げの主な要因は利益確定の売りが優勢であったことです。その他、
(1) 米国で新型コロナウイルスの感染が再拡大していること (カリフォルニア州では感染増を受けて、6日以降、人口の8割以上が自宅待機令の対象に入りました。また、ニューヨーク州のクオモ知事も昨日、入院患者数が5日以内に安定しなければ、中心部ニューヨーク市での店内飲食を禁止する方針を明らかにしました。)
(2) こちらも大統領選挙前からお騒がせですが、追加経済対策を巡る与野党協議にも大きな進展がなかったことで追加経済対策が週内にまとまらない可能性が出てきたこと
が挙げられます。
今後は、急増している新型コロナ感染レベルとそれが経済に与える潜在的負のインパクトとのせめぎ合いが続くとなりますと、流石に株価への悪影響は避けられないと思えます。
しかしながら、大勢の投資家はコロナによる二番底リスクに対する危機感はなく、寧ろ来年の米国経済が急回復に向かうことを期待している状態で、今の所は中長期的には相場に対して楽観的と言えます。
いずれにしても、このようなせめぎ合いの中で、投機筋のポジションが相場を誘導し、それをリアルマネーが追っていく展開が続くのではないかと思われます。膠着するプライスアクションの割に、出来高が高い水準を維持していることがそれを示唆しています。