【読書】真の「多様性」は、雑草が教えてくれる
NewsPicks編集部
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「学校では「ふつう」であることを評価されるのに、社会に出たら「どうしてみんなと同じような仕事しかできないんだ」「他人とは違うアイデアを思いつきなさい」と言われるのは、なんとも皮肉なことではないだろうか。」というくだりに、強く同意。
尖った個性が必要ですね。もちろん人間は社会的動物なので社会性や協調性は必要ですが。
オンリーワンではなく、ナンバーワンでなければ生き残れない(種を維持できな)という生物界。類似性はあるかもしれません。今週の10分読書では、雑草生態学を研究する著者がならではの切り口で「多様性」について論じた本を取り上げます。
何度でも這い上がり、泥臭くある様を「雑草魂」などと表現したりしますが、筆者は「起き上がらないこと」こそ雑草の真骨頂だと語っており、とても興味深かったです。
社会における自分の存在価値について悩んでいる人にとっても、学びのある内容だと思います。強いイメージがある雑草も、実は弱い植物だ。雑草は、森の中には生えない。競争に弱く、たくさんの植物がしのぎを削る森の中では生き残れない。
それでも雑草は、変化を乗り越える力を持っている。刈られたり、踏みつけられたりしても、次々とピンチを乗り越えていく。