[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀の幹部は1日、連邦準備理事会(FRB)が新型コロナウイルス対策の一環で導入した緊急融資制度について、安全網として効果的に機能しており、必要であれば、年末の失効後も直ちに再開できるとの見通しを示した。

ニューヨーク連銀で「システム公開市場勘定(SOMA)」を管理するローリー・ローガン氏が、ニューヨーク大学マネー・マーケターズ主催のバーチャル会議で述べた。同氏はFRBの資産ポートフォリオを管理している。

同氏は「オペレーション上の観点から言えば、必要なら、近く失効する制度を速やかに再開することが可能だ」と発言。FRBには、資産買い入れなど、市場の円滑な機能を維持する手段が他にもあると述べた。

一方、短期の市場金利については、FRBがバランスシートを大幅に拡大しているにもかかわらず、ここ数カ月、予想をやや上回る水準で推移しているが、来年には低下する可能性があるとの見方を示した。

同氏は、FRBには短期金利の調整などを通じて短期市場金利の安定を維持する用意があると表明。

「たとえ、金利に一段と持続的な低下圧力がかかっても、FRBにはフェデラルファンド(FF)金利などの短期金利を効果的に制御できる手段があり、考えられる様々な結果に幅広く対応できると確信している」と述べた。

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