(ブルームバーグ): ソフトバンクグループが出資するインドのホテルチェーン、OYO(オヨ)の創業者、リテシュ・アガルワル最高経営責任者(CEO)は従業員に対し、新型コロナウイルス感染拡大による影響からの持ち直しが進展していると述べた。新規株式公開(IPO)まで業務を支える資金として約10億ドル(約1040億円)を備えていると説明した。

アガルワルCEO(27)はトロイ・アルステッド取締役と共に臨んだカジュアル形式の会議で、同社は客室1部屋当たりの売上高(RevPAR)を全ての市場にわたってコロナ前水準の60-80%に持っていくことを重視していると指摘。インドと中国、日本、東南アジアはこのレンジ到達で前進していると述べた。

オヨはソフトバンクGの投資ポートフォリオで最大のスタートアップの1社で、今回の低迷前は企業価値評価額が100億ドルに達していた。

ソフバンクG出資の印オヨ、15億ドル調達-企業価値100億ドルと評価

ブルームバーグ・ニュースが確認した会議記録によると、アガルワル氏は「われわれはまだ最高の地点に到達しておらず、やるべきことはもっとある」とし、「われわれの全グループ企業を含め、10億ドルに近い現金を保有し続けている」と語った。

同氏は「経営陣の焦点は適切に設計され、IPOに備えた会社を確実に所有し、われわれの株主や取締役が適切な判断を下せるようにしておくことだ」と述べた。

原題:Oyo Founder Details Progress Toward Recovery in Internal Meeting(抜粋)

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