[ドバイ 30日 ロイター] - イランの国営英語ニュース放送局、プレスTVは30日、同国の著名な軍事科学者殺害に使用された武器がイスラエル製だったと伝えた。

先週27日、イランの核開発で中心的役割を果たしているとされるモフセン・ファクリザデ氏がテヘラン近郊を車で移動中に襲撃され死亡した。最高指導者ハメネイ師や軍幹部らはイスラエルのが攻撃に関与していると主張している。

匿名の情報筋はプレスTVに対し「(モフセン・ファクリザデ氏が暗殺された)テロリスト行為の現場から押収した武器のロゴや仕様はイスラエル軍事産業のものだった」と述べた。

イランのファルス通信は29日、ファクリザデ氏は遠隔操作された機関銃で殺害されたと伝えた。一方アルアラムテレビは「衛星によって制御された」武器が使われたと報じた。

目撃者は国営テレビに現場には複数の狙撃者がいたと話していた。

イスラエルのコーヘン情報相は30日、プレスTVの報道に先立ち、ラジオ局103FMに対し、誰がファクリザデ氏を殺害したか知らないと語っていた。

コーヘン氏はイランによる報復の可能性に関する質問に対し「この問題に関して準備は整っている。必要とされる場所では警戒を強めている」と説明した。

イラン国営テレビによると、テヘラン北部の墓地では30日、ファクリザデ氏の埋葬が始まった。

*内容を追加しました。