児童虐待、その背後に潜む性的被害 隠れた傷、苦しみ長期に
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性的虐待は発覚するのは氷山の一角に過ぎません。
別記事でも紹介した逆境的小児期体験(Adverse Childhood Experiences: ACEs)スコアを用いた米国の大規模調査では、18歳以下で性的虐待を受けたことがあると回答した人は20%以上に上ります。
https://vetoviolence.cdc.gov/apps/phl/resource_center_infographic.html
性的虐待のような辛い体験は、記憶の奥底の無意識下に抑圧されてしまうこと多く、自分でも覚えていない、あるいはそもそも虐待と自覚していないケースも多々あり、実際の被害はもっと多いと思われます。
米国と日本では多少事情が異なるとは思いますが、かなり多くの未成年の方が性的虐待の被害を受けているものと思われます。
性的虐待はメンタルヘルスに深刻かつ長期的な悪影響を及ぼします。私の患者さんでも、小児期の性的トラウマに大人になってからも苦しめられている方がたくさんいらっしゃいます。
日本では行政・警察はまだまだ民事不介入の傾向が強いかと思いますが、児童虐待についてはもっと積極的に介入できるような制度・法整備が必要と考えます。
注目のコメント
数値は氷山の一角でしかありません。児童相談所が持っているケースは多く、新たなケースを積極的に認知していく余白がないのも現実としてあります。
施設の数も、そして人員も拡大していかなければ、小さな芽をつんでいくことにはつながらず、被害が大きくなってからの川下対策しかできません。この現状にメスをいれてほしいです。人権問題です。弱者である子供をまもるべき親が、こんなことを。犯罪者を厳罰に処すとともに、その犯罪者を生んだ環境をしっかりと分析して、予兆を感じる仕組みの整備をお願いしたいです。全ての子供に定期的に医師の診察を義務付けるとか。虐待は恥ずべき行為であり、絶対に許さない。