2020/12/2

【核心】中国は半導体を「自分たち」で作れるのか?

NewsPicks編集部 記者
11月23日、NewsPicks編集部に、ある1通のメールが届いた。
差出人の名はリチャード・チャン。中国の半導体を熟知する人物として、業界内で一目おかれ続けている大物だ。
彼に注目が集まるのは、中国最大の半導体製造メーカーSMICの創業者だからだ。2009年のCEO退任後も、中国の半導体ベンチャーで代表を務め、業界の中心人物として知見をいかしている。
ここ数年、米中の間で、経済・軍事の両面で欠かせない「半導体」の争奪戦が繰り広げられてきた。そして今年5月にアメリカが規制を強化し、中国は海外企業から最先端の半導体を調達できなくなってしまった。
そこで今、中国が目指すのが自国内で生産をまかなう「内製」だ。そして、その鍵を握るプレーヤーこそ、リチャード・チャン氏が設立したSMICなのである。
ただし、業界関係者の間では、中国の半導体内製技術は未熟で、世界の最先端からは「少なくとも5年は遅れている」と言われている。
果たして今、中国の技術水準はどこにあるのか。ハイレベルな半導体の内製が実現する日は来るのか。
NewsPicksはリチャード・チャン氏に、中国半導体の未来を占う7つの質問を投げかけた。冒頭のメールは、それに対する回答だ。
貴重な内容をひもときながら、中国半導体の真の実力に迫る。
A1 リチャード・チャン