[フランクフルト 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストを務めるフィリップ・レーン専務理事は26日、インフレ率の低下をさらに長期間容認した場合、消費や投資に悪影響を及ぼすほか、期待インフレの低下も根付かせることになるという考えを示した。

低インフレがさらに長く続くことは「リスクを伴いコストもかかる」とした上で、期待インフレの低下が実質金利の上昇を引き起こし、消費と投資の回復を弱めるほか、期待インフレの低下傾向が定着する恐れもあると述べた。

シュナーベル専務理事は24日、超緩和政策が制約を受けて意図しない副作用に直面したり、社会的な信頼の維持が難しいことから、インフレ目標の達成にさらに時間をかけることを検討すべきだと述べた。