[ロンドン 26日 ロイター] - スナク英財務相は26日、欧州連合(EU)との通商交渉で合意は可能だが、英国は犠牲を払ってでも署名するつもりはないと述べた。

英国の完全なEU離脱まであと5週間となり、双方は通商合意にこぎつけようとしている。

スナク財務相は英メディアのスカイで「あらゆる側の建設的な態度と善意でわれわれは合意できる。合意の輪郭ははっきりしている」と述べた。

またLBCラジオで「合意することが望ましいが、いかなる犠牲を払ってでも合意を求めるべきではない。それは正しくない」と述べた。

欧州委員会のフォンデアライエン委員長は25日、英国との交渉で「純粋な進展」があったとする一方、EUは英国の合意なき離脱のシナリオに十分な備えができていると語った。

あるEU高官は、合意が可能としながらも週内は難しいとの見方を示した。ある外交筋は合意は来週と予想している。