[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米顧客管理ソフト大手セールスフォース・ドットコムが企業向けサービスの拡充に向け、ビジネス対話アプリを手掛けるスラック・テクノロジーズ買収に向けた交渉を進めていると、関係筋が25日明らかにした。

関係筋によると、買収提示額は明らかになっていないものの、セールスフォースは株式ではなく、現金による買収を目指しているもよう。

交渉が成功裏に終われば、買収計画は12月9日に予定されるスラックの四半期決算と合わせて発表される可能性があるという。

このニュースを受け、スラックの株価は約30%急騰し、時価総額は210億ドルを超えた。一方、セールスフォースの株価は約4.5%下落した。

スラックは、米マイクロソフトの職場向け協業アプリ「チームズ」などの競争に押され、新型コロナウイルス流行を背景とした在宅勤務拡大の商機をつかみ切れずにいる。