セールスフォース、ビジネスチャットのスラック買収を検討中-関係者
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一昔前はIT企業の買収というと、技術的な統合やシナジーが前提にあった気がします。実質はそれほど簡単ではないので、フランケンシュタインのようになるケースが多かったですが、最近のsalesforceの買収はシンプルにクロスセルできる製品を買収して、自社の持つ営業力でさらに拡販していくという感じなのかなと思います。事業的にはSlack/salesforceにとって良い一手な気はしますが、いち個人としてはITのツールを提案、販売する時には、その製品が持つ思想やカルチャーを体現する事が欠かせないと思っているので、このように拡大する製品ファミリーをまとめて売るという仕事は自分にはできないなと思ってしまいました。
時価総額2.3兆円のSlackを23兆円のSalesforceが飲み込み、160兆円の(teams擁する)Microsoftに対抗する(買収されないように逃れる)。と考えれば安い投資というか、しなければ非常にまずい投資なのかもしれない
つまり、Salesforceが何を考えているかが大事で、常に経営のプライオリティにあるのがいかにMicrosoftに買収されないようにするか、そのためには何をするべきか、だと思う想定される動き。B2B向けソフトウェアサービス市場の競争はますます激化し、チャネルとデータの押さえ合いになっていく。より広範なチャネルとプロダクトを持った総合力のある企業に集約化されていく。
買収については、時価総額24兆円のセールスフォースが時価総額2.5兆円のスラックを買収するという話。おそらく株式交換を活用すると思うが、スラックが赤字であるため少し現金を混ぜるというの工夫はあるかもしれない。
セールスフォース:PSR 12倍、PER 100倍、時価総額24兆円
スラック:PSR 30倍、PER(赤字)、時価総額2.5兆円
株式交換ではEPSは希薄化する。PSRでみても割高な会社を買収することになるので、その点は株主への説明が求められる。希薄化や財務的負担、それぞれを嫌けしていったんセールスフォースの株価が下落したのであろう。
ただ、今後の競争優位性の強化という意味では、中期的にはセールスフォースはしっかりと説明を投資家に仕切ると思っており、個人的にはポジティブな取り組みに感じている。