[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日発表した10月の耐久財受注統計は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比0.7%増と、市場予想の0.5%増を上回った。ただ経済成長が第4・四半期に鈍化したとの見方と一致する形で耐久財受注の勢いも減速している。

コア受注は9月に1.9%増加していた。

10月の前年同月比は0.2%増だった。

10月は電機・家電とコンピューター・電子製品、一次金属、組立金属製品の受注が増えた。一方、機械は減った。

国内総生産(GDP)の設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷は前月比2.3%増だった。9月は0.7%増加していた。

機器の設備投資は5四半期連続で減った後、第3・四半期は力強く持ち直した。エコノミストは、GDPが第3・四半期に過去最大の伸びを記録した後、減速するとみている。

第3・四半期GDPは年率33.1%増だった。第2・四半期GDPは31.4%減と、政府が統計を開始した1947年以来最も大幅な落ち込みだった。第4・四半期GDPの成長率見通しは5%を下回っている。

全体の耐久財受注は1.3%増。9月は2.1%増加していた。耐久財はトースターから航空機まで3年以上使われるモノを指す。10月は輸送機器が1.2%増加し、全体を下支えした。9月は3.3%増加していた。輸送機器のうち自動車・同部品は10月に3.2%減。一方、民間航空機は38.8%増加した。民間航空機の受注は前月まで3カ月連続でなかった。