[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日発表した第3・四半期の実質国内総生産(GDP)改定値(季節調整済み)は年率換算で前期比33.1%増と、速報値と変わらずだった。予想は33.2%増だった。

第2・四半期GDPは31.4%減と過去最大の落ち込みだった。

新型コロナウイルス危機を受けた財政支援策は大半が終了し、追加対策は大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン氏が来年1月20日に就任するまで見込まれていない。トランプ大統領は選挙結果に異議を唱えている。

第4・四半期の成長見通しは年率で5%を下回っている。コロナワクチン開発は進展しているものの、冬の始まりとともに感染が急増しているため、エコノミストらは来年第1・四半期の成長率予想を大幅に見直し、ゴールドマン・サックスは3.5%から1.0%に引き下げ。JPモルガンはマイナス1.0%と予想している。

一方、セントルイス連銀のブラード総裁は、景気が再び縮小するリスクはほとんどないと想定。足元の一部の経済データは秋口ほど堅調ではないが、「今のところ持ちこたえている」と指摘。第4・四半期と2021年初めには米経済がトレンドを上回る成長を遂げるだろうと語った。