[20日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(豪中銀)は20日、今週16日にオーストラリア証券取引所(ASX)<ASX.AX>の株取引が終日停止された問題に懸念を表明した。

豪中銀の決済システム局は20日の会合後の声明で、ASXの決済管理システム「CHESS」と取引システムに起きた問題を懸念しており、システムに根本的な問題がなかったか調べると発表した。

ASXは2023年までにCHESSの運用をやめる計画。中銀の決済システム局は、利用者の安全を確保した上で、できるだけ早期にシステムを入れ替える必要性を訴えた。

ASXの広報担当者は豪中銀からの問い合わせを歓迎するとし「ASXの株式トレーディングとポストトレードシステムは長期間にわたってシステムの信頼性と回復力を実証してきた」と述べた。

ASXは16日の取引開始20分後にソフトウエア関連の問題で取引を停止。17日に取引を再開してからは通常通り稼働している。

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