日本のIT業界における開発者の採用は世界と比べても困難な状況か OutSystemsの年次調査レポート
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タイトルは「世界と比べて採用が困難か」だけど、この分析で面白いのは、「アジャイル化やDXが進んでいる企業とそうでない企業でどこに投資をしたか」の差。
デザインスプリントやカスタマージャーニーマッピングの差がとても大きく、顧客の体験の向上に関してお金を使えているかどうかが、2つの企業群を分けているのが分かって面白い。
まぁこれは、そもそもその段階に進んでいるか、って問題が大きいので、こうなるのは当たり前といえば当たり前なのだけど。2200名の回答者をどう選択したかによって結果は大きく異なるので、日本が相対的に困難とは断定できない。
困難か?とはその通り。
この記事からは特に何もわからないのでは、、、
ラガード組織に不満が多そうなのは、それは古今東西そうだろうなあと、想像の範囲を特に超えない。そりゃーだって、日本は自分で作れない人の方が高給取りですからねぇ。で、本人たちもある程度自覚があるので、それがまた流動性を下げているし。
というか、日本のITは自社サービスじゃなくて派遣とシステム開発の受託なので、もはや今になって開発チームなんで作れないんだと思いますよ。
本当にテクニカルな人材確保は高コストな上にそれなりの人数を揃えないといけません。これが開発を受注というお客様ありきな仕組みと相性が悪いんですよ。
常に仕事があれば良いんですが、そうとも限らない。
それなりのシステムをそれなりのスピードで開発するにはそれなりの人数が必要で、これが受注ハードルにもなり得るし、受注できなければ試合のないスポーツ選手みたいな感じな上に、開発するシステムによって開発期間が全く違うので安定した回転率があるわけでもない。
必然的に仕事を取ってくる事に重きが置かれて自分達で開発部隊を持たずに、できるだけ高く受注してできるだけ安く他社に配るのが最適解になります。
そうやって利益が出せる会社じゃないと優秀な人材を雇えないが実際に開発することはない。
結局、自社サービスを持っている会社の方が利益に直結させやすくて開発力に投資するし、その投資とサービス規模が開発者を育てるので労使共にハッピーになります。
結果、需要の多い高度IT人材はaws、楽天、LINE、DeNA、リクルート、メルカリ、mixi、サイバーエージェント他みたいな自社サービスを持ってる大手テック企業の中でぐるぐる回ってるだけなんですよ。