[ソウル 19日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染拡大が続く韓国で19日、大学入学試験を来月初めに控えて2週間の感染予防特別期間が始まった。

韓国疾病予防管理庁(KDCA)によると、18日深夜までに報告された新規感染者は343人。累計感染者数は2万9654人、死者は498人となった。

感染拡大を受け、大学入試を控える受験生や保護者の間では不安が高まっている。韓国では大学入試が生徒の教育や将来のキャリアに大きく影響する。

教育省によると、12月3日に行われる今年の入試は約50万人の高校生が受験する。

同省は、コロナに感染した生徒向けの病床を確保したほか、感染者と接触のあった人など自主隔離中の生徒向けの受験会場や受験室を用意している。

朴凌厚(パク・ヌンフ)保健福祉相は、韓国は新たな大規模感染の重大な岐路にあるとの認識を示し、「子どもたちが安全な環境で大学入試に集中できるよう、協力して予防策を講じるべきだ」と訴えた。

ソウルとその周辺地域では19日から、集会の人数制限などソーシャルディスタンス(社会的距離)規則が再び強化される。