コンサルを使い倒して大出世した執行役員、効果的なコンサル活用法とは
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◆コンサルを使って成功するための必須要因
コンサルを使って会社の構造改革を行い、その成果で出世したという(コンサルからみて)顧客の話。外部コンサルは役に立たないという顧客の意見に対して「いやいや、コンサルは使い方次第ですよ」という一つのメッセージといえる。たしかに記事中で出てくるような使い方は成功例ではあるが、ここまでやれる人は少ないだろう。
記事中で顧客の役員はいくつかの特徴がある。まず社内の課題に対して自分なりの仮説を持っていて、それの検証を行っている。つまりゼロベースでコンサルを信じているわけではなくコンサルを自身の仮説検証のツールとして使っているのだ。コンサル使用に対する戦略的意図がないとうまくいかない。
そして徹底的にダメ出しをしてファクトを定量化する。このあたりもコンサルの出してくる報告書に対して冷静に第三者の目でダメをだせる能力が必要だ。ダメをだせば出すほどいい報告書(つまり仮説の検証精度が高まるもの)ができるのがわかっていてやる。もちろん、この時点で最終的な使い方である、社内の報告で他の役員に文句を言わせないレベルを見据えてやっている。
最後は記事中でも書かれていたようにコンサルをだしに使って社内を動かす。自分が言ったのではなく、コンサルが言っているのだと。しかも緻密な報告書を社内でそれなりにパワーを持っている役員がぶち上げる。ここが一番のポイントだ。
通常コンサルが作った問題解決の報告書は社内でそれの受け手となって解決策を実際にやっていく人がいないのが最大の課題だ。コンサルは顧客の事を考えて問題を見つけ、提案するが社内でそれを本気で解決したいと思っている人がいないと報告で終わってしまう。今回のような場合は本気で解決したいと思っていてかつパワーのある役員がコミットしているのが一番違う点だ。そしてその役員自身が仮説をもっており、かつコンサルの使い方を熟知している。コンサルを活用するにはこういう人の存在が何よりも大切なのである。
コンサル側も非常にハードワークが要求されるが、成功することで評価に繋がり、使い倒した役員とのパイプも強固になり、当然リピートがくる。両者にとってWIN-WINになるので、こういう顧客を探しているというのはコンサル側の本音だろう。顧客側の担当者によってコンサルが発揮する能力が変わるのだ。コンサルの強みは、「他社を知っている」点だと思っています。「バスに乗り遅れますよ」と仄めかすことができるのは強い。
社内リソースだけでは経営者を説得できないような場合は、コンサルという「第三者」の権威を使って実行させたいものです。こうした悪者になってもらうのも1つ
最近は伴走とか一員になってプロジェクト単位の初速を上げる仲間になったり、他社や社会とのつながりを活性化する盛り上げ役という立ち回り方も増える
人を動かす、のが共通するシゴトなんでしょうね