この連載について
アクセンチュアをはじめとする総合系コンサルティング会社が、規模も業績も急速に拡大している。その勢いは、戦略系コンサルはもとより、広告業界などに脅威を与えるほどだ。なぜ総合系はこうも伸びたのか? そして、エスタブリッシュなコンサル会社や広告会社はどう対抗するのか? 各社トップを直撃することで、その全貌に迫る。
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アクセンチュア(Accenture PLC)は、アイルランドに登記上の本拠を置く総合コンサルティング会社。 ウィキペディア
時価総額
25.3 兆円
業績



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以前からアクセンチュアは戦略とシステムの両立を強く意識しており、昔叫ばれていたBI (Business Integration)のコンセプトやシックスバブルズ(戦略、ビジネスプロセス、行動、IT、組織、人材)のフレームワークはデジタルトランスフォーメーションの時代こそより意味を持つと思います。
以前のコメントでも書きましたが、ここまで規模を拡大すると人材育成はアクセンチュアに限らず課題でしょう。顧客のデジタル化支援にはスタートアップとの連携やオファリングへの組み込みもスコープに入ると思いますが、通常シリコンバレーの有力スタートアップとコンサルが交わることは稀です(投資家が経営支援しますし、通常コンサルとの多額契約は認めないでしょう)。 スタートアップのカルチャーやメカニズム、VCをはじめとした投資家との関係を踏まえて、コンサル、スタートアップ双方がどこまでの協業ができるのかは注目したいところです。※コンサルはトランスフォーメーションのプロであっても、必ずしもスタートアップ連携とのプロとは限りませんので。
ここまでの規模になれば、人を集める側から刈られる側に移っていくはずで、その中でも人数規模が増えキーマンリテインができているというのが事実であれば、本当にすばらしいカルチャーができてきているのだろうなと思います。記事にある通り、多様性の担保はチームとしての能力、集団的知性を拡大するために、絶対的に重要なファクターです。一般的には勤務時間も含めて体力勝負になりがちだったコンサル業界もだいぶ変わっているんだな、と在職当時を思い出して若干羨ましくなりました。
それに加えて、コンサルあるあるではあるのですが、「クライアントワークである以上、直接戦略実行にまで関わり切れないもどかしさ」が常にあり、そういう人が起業なりスタートアップジョインを選ぶケースが多い(少なくとも身の回りでは)ように思います。
それに対して、総合コンサルである特徴を活かし、長期的にプロジェクトに深く関わることもできるし、逆にいろんなプロジェクトに出入りして幅を広げる事もできる、そういったキャリアオポチュニティの広さも、優秀な人材をひきつけている原動力のひとつなんだろうな、と記事を拝見して思いました。
・一番進化の激しいインダストリーにすべての産業が引っ張られる
・デジタルを本気でやろうと思うと、企業の集合知として、30種類ぐらいのスキル、ケイパビリティがいる
・女性や美大卒など多様な人材を採用することは、デザインの領域でも、エンドユーザーの心を掴む上でも、極めて大事
・異業種間でリスペクトし合うカルチャーを作らないとダメ
・DXを推進していくためには、多様性の確保が不可欠で、そのためには成功体験を持っている経営幹部の意識変革が必要
・今のトレンドに100パーセントは染まらないようにする
・常に新しい領域を開発する人を配置して様々なやり方で育成することが重要
※追記※
「6年で3倍」ほどに規模を急激に大きくすると、それまでのカルチャーと新しい価値観が同居するので、確実に誰にとっても「異文化」に変わります。人を大量に採用すること自体はそんなに難しくないのですが、大変なのはその後。その基盤作りに工夫がないと、あっと言う間に崩れてしまうので、さすが様々な工夫をされているのだなと、非常に勉強になりました。
2015年の就任以来、デジタル強化、組織風土改革の徹底。美大、女子大出身者を含めた多様な人材の確保など。手数の多い打ち手で急成長を牽引してきたアクセンチュア江川昌史社長に、躍進の理由と今後の課題について聞きました。
デジタルは先行優位、規模の経済が働くと納得しつつ、再現性のある成果を届けるということは、コンサルの属人性を否定することに近く、コンサル各人のオリジナリティはどのように発揮するのか? については疑問が残りました。今度はそのあたりも伺ってみたいと思います。
今、あらゆる企業からの依頼が殺到していると聞いています。おそらくそのほとんどは、自分たちがなぜそれをやりたいのかも不明な丸投げかと思います。
アクセンチュアは頑張ってくれると思いますが、自社の戦略と実行を考えることを放棄しては、クライアント側の競争力はありません。
アウトソースは、自分で何をやり、何をしないかを決めることで、DXは依頼するクライアントの方に力が求めらると考えています。外部の経験豊かな方に入っていただくのは、そのきっかけに過ぎないですよね。
しかし、アクセンチュアの方々は楽しそう。襟がとんがってる偉そうな方も私はお見受けしたことありません。
素晴らしいカルチャーを創られているんだなと感じます。
あと、ここは肝にめいじたい。
“我々は「今のトレンドに100パーセントは染まらないようにしよう」と言い続けてきました。
もし、アクセンチュアの社員全員がERPコンサルタントをやっていたら、次の時代ないよねと。絶対に100パーセントにならないようにしようと。”
空調世界一のダイキン工業の躍進を支えた井上会長
「ダイキンは『1流の戦略と2流の実行力』よりも、『2流の戦略と1流の実行力』を選ぶ会社です」
「経営者は会社を外からの視点で見て、「皆が右を見ている時に、あえて左を見る」ことも必要です」
早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授
「一番やってはいけないことは、『正確な分析に基づいた将来予測だけに頼ること』です」
https://newspicks.com/news/4446061/body/
https://newspicks.com/news/5242944/body/
こうした考えに近い概念を、デジタルを武器に業績を伸ばしてきたアクセンチュアのトップからお聞きできたことは、デジタルとアナログの使い分けを考える際にも、とても示唆に富みます。
これだけの人を吸収しながら、売上をあげられているのはやはり人の個の力には依存しない「仕組み」がきちんと出来ているということでしょうね
人数が短期間で3倍になれば全く別の会社という感じでしょう
"2016年、デジタルマーケティング事業を展開するIMJの株式を過半数取得し、連携を強めた時もそうでした"
あとは、どれくらい日本企業の経営者がコンサルタントとの付き合い方を理解できるかがポイントかなぁ。
自分事として考えたら・・・
こういう世界に戻りたいかっていうと、もういいやって思ってしまうw
法人向けのコンサルティングは、相当な鈍感力も必要。
PMIや異質な人材間でのコラボレーションの秘訣を「結局は、相手をリスペクトするということだと思っています」とスパンと言い切れるのは素晴らしいなと思いました。また「(自社のことを)無色透明」「案件ベースで考えることしかありません。誰が敵で、誰が味方かという考え方はしていないのです」と仰られるのも印象的でした。
「コンサルはプライドが高く競争心が強いエリート集団(ややもすると選民思想的)」という認識は実感値も含めてあるのですが(言い過ぎ?)、その認識を良い意味で覆すお話だったように感じました。