[ワシントン 14日 ロイター] - トランプ米大統領の支持者数万人が14日、大統領選で不正があったと訴え、ワシントンのダウンタウンでデモ行進を行った。

エジソン・リサーチによると、3日の米大統領選では、バイデン氏が全米538人の選挙人のうち306人、トランプ氏が232人を獲得。全州の当確が出そろう中、トランプ氏が選挙結果を覆せる可能性はほぼなくなった。[nL4N2HZ44V]

トランプ氏は依然として敗北を認めておらず、選挙結果を巡って訴訟を起こすなど法的手段に出ているが、これまでのところ法廷闘争はほとんど成功していない。一方、世界の首脳は既にバイデン氏に祝意を示しており、バイデン氏は政権移行に向けた準備に着手している。

トランプ氏は13日になって初めて、自身の勝利の可能性に懐疑的な見方を示唆。記者団に対して、就任式がある来年1月20日以降誰がホワイトハウスに入るのか「時がたてば分かるだろう」などと述べた。

トランプ氏の逆転は困難な情勢となっているが、それでもトランプ氏の支持者たちは14日、「選挙を盗むのはやめろ!」「勝者はわれわれだ!」などと叫びながら、ホワイトハウス近くのフリーダムプラザから、キャピトルヒルの米最高裁の建物まで行進した。

デモには極右グループ「プラウド・ボーイズ」のメンバーも参加。付近ではこのデモに反対する左派系の抗議活動も行われた。双方の間には小競り合いが起き、市警察当局の報道官がロイターに述べたところによると、午後半ばの時点で10人を逮捕したという。