2020年、Z世代はこうして経済・社会を動かした

2020/11/14
週末のニュースレターではQuartzの“週イチ”特集〈Guides〉から、毎回1つをピックアップ。世界がいま注目する論点を、編集者・若林恵さんとともに読み解きましょう。Quartz Japan1周年および12月初旬の単行本化を記念し、2020年6月14日にお届けしたニュースレター「#8 GenZの可能性」をNewsPick上で特別公開致します。
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──アメリカは、プロテストで引き続き大変なことになっていますが、いかがお感じですか?
どうなんでしょうね。難しいですよね。多くの人がきっとそう感じいてるようにも思うんですが、Black Lives Matterのようなムーブメントに、「そうだそうだ!」って飛び乗るのは、それはそれで何というか横着な感じもしますし、どういう距離感でいるのがいいのか、ほんとうに難しいですよね。
──難しいですか。
そうですね。自分たちの日本での現実が、あまりにグローバル・レレバンスがない感じはしちゃいますよね。BTSがBlack Lives Matterに100万ドルを寄付したというニュースが話題になりましたけれども、グローバルに活動していて、世界中にファンを抱えている彼らであればこそその行動がもつメッセージは大きな意味をもちますけれど、例えば日本のバンドが寄付したところで、それが何を意味するのかよくわからないですよね。
するのが悪いという意味ではなく、それを、メッセージとして、ここ日本の自分たちの現実にどう返してどう着地させたらいいのかわからない、という感じはあるように思います。
09/25/2018, REUTERS/CAITLIN OCHS
──そうですね。
そうした状況を端的に表したのが、おそらくアメリカ大使館からも抗議を受けたNHKの解説動画だったんじゃないかと思うんですけど、グローバル化した世界のなかにあって、国際情報を自分たちの現実と地続きの現実として理解する回路が、きちんと整備されていないと、ああいうことが起きるんだなと思いましたね。
──と言いますと。
日本のメディアはもう長いこと、視聴者のリテラシーをいちばん低く見積もったところを基準値として設定して、とにかく「わかりやすくする」ということにひたすら腐心してきたわけですね。先日も、とある雑誌のお仕事をお手伝いしたんですけど、「こういうのがいまいちばん面白いんですよ」「いちばん先進的なのはこれですよ」と教えたところで、「うちの読者は、そこまでリテラシーないんで」の一点張りで、結局、今までさんざん出してきた情報を再生産することしかしないんですね。
「ってか、そのリテラシーを更新するために雑誌出してるんだろうが」と、ドヤしたくなるわけなんですが、これって端的に言ってしまえば、メディアの現場の人間が、自分たちのリテラシーの低さを、読者や視聴者のせいにしてるだけなんですよね。で、それが横行した結果、漫然とテレビや雑誌や新聞を読んで、そこに描かれているのが「世界の現在地なんだ」と思い込んじゃうと、もう、ひたすらバカになっていっちゃうわけです。
──「わかりやすくしろ」っていうのは、メディアの仕事をやってるとしょっちゅう聞きますね。ってか、そればっかりですよね。
そうなんですよ。でも、世の中は一方でどんどん複雑になっているわけですよね。「わかりやすくする」ことは、その複雑さを隠蔽していってしまうわけです。そうすると大概の話は、陰謀論に帰着するんですね。陰謀論は因果をきれいに説明してくれますので。
件のNHKの動画の問題は、描写の手法から演出まで全部が問題だらけではあるんですが、物事の複雑なコンテクストをひどく単純化して、クリシェばかりを使って「わかりやすく」しようとしたところにあるのかな、と思いますね。
──「複雑な話をしても、うちの視聴者は理解できないんですよ」っていう言い訳が、動画のあらゆるディテールから聞こえてきますよね。
そうなんです。そうやって視聴者を見くびったところで制作されたようなものを後生大事に見ている人がいるのか、自分にはさっぱりわからないんですけどね。「お前らには、これで十分だろ」といった横柄さが見え見えなんですけどね。一方で、「わかりやすさ」ということで言えば、「セサミ・ストリート」はやっぱりさすがだと思いましたよね。
──見ました。エルモがお父さんと喋っている動画ですね。
ですです。あれはCNNとセサミストリートが組んで「タウンホール・ミーティング」を実施するというプログラムの一部で、そのなかで自分が感心したのは、エルモが「レイシズムを終わらせるにはどうしたらいい?」とお父さんのルイに訊ねるところなんです。
──ほお。
エルモのお父さんは、「まず学ぶところから始めるのがいいと思う。そして何が起きているのかちゃんと見極め、そしてアクションを起こすんだ」と言うんです。そして「それをするのを助けてくれる友だちもたくさんいるんだ」と言って、それがタウンホールへの導入となっていくという、そういう内容になっているんですね。つまり、エルモは、人びとをまずは「学ぶこと」へと誘う役割を担っているということなんですが、メディアの機能はまさにここにあるということを表明しているわけですよね。
──なるほど。簡単に答えを与えるのではなく、まず学ぶことだ、と。それを手助けする友人としてメディアもいるし、彼らが主催するタウンホールなどがあると、そういう流れなんですね。
つい先週の金曜日にRun The Jewelsというラップグループのアルバムが出まして、これが今回の一連のプロテストを鋭く描いたということで非常に大きな話題になっています。
このグループのラッパーのKiller Mikeは、アトランタにおいて非常に大きな影響力をもっていることから、アトランタ市長に呼ばれて記者会見をしたんです。それが非常に感動的なものだったので広くシェアされたりもしたのですが、その後テレビなどで数多くのインタビューを受けるなかで、Killer Mikeは、いくつもの人権団体や福祉団体の名前を挙げて、それらの組織がやってきたこれまでの活動を賞賛するんです。
──へえ。例えばどんな団体ですか?
Killer Mikeが挙げているのは、The New Georgia ProjectLive FreeFlorida Rights Restoration CoalitionMovement for Black LivesNext Level Boys Academyといった団体やプロジェクトですが、彼の主張は明確で、彼は自分自身をあくまでも「Mobiliser=動員する人」であると語っていて、彼の声などに触発されてアクションを起こしたいと思う人は、上記のような「Organizer=組織する人」に協力するよう呼びかけているんです。
──面白いですね。ちゃんと段階があるわけですね。
そうなんです。プロテストはもちろん重要なんですが、それを持続的な変化に変えるためには持続的なアクションの装置が必要で、キラーマイクのようなインフルエンサーのスピーチや、エルモとお父さんとの会話も、そうしたアクションプランのひとつになっているところが実は共通しているのではないかと思います。
エルモのお父さんが語っていることを、自分なりに解釈をすると、「歴史を学ぼう→現状を理解しよう→行動を起こそう」という流れになっているんだと思うんです。声を挙げてすぐ変化が起きるなら、ここまでの苦労も必要なかったわけですよね。であればこそ、一時の熱狂をどう定常的な変化につなげていきうるのかというところを、Killer Mikeみたいな人は、ある程度リアリスティックに見ているからこそ、ああいう呼びかけになっているんだと思います。
──30代だか40代の男性が10代の若い男の子に、「おれらがやれるのは、ここが精一杯だ。おまえらが解決策を考えなきゃいけないんだ」と檄を飛ばす動画があってこれも非常にバズりましたが、これも似たようなメッセージでしたね。
まさにそうです。あの動画には、これまでさんざんプロテストを繰り返してきて、それによってかなりの前進はあったものの、問題の本質は何も変わっていないんだ、というリアルな絶望と希望とがあったように思いますね。
──今回のようなプロテストがあったとしても、そこまでは変わらないのではないかという感じがあるのだな、と自分も観ていて、絶望の深さを観た気がしました。
で、ようやく今回のお題に近づいたようにも思うのですが、Gen Zと呼ばれる世代が本当に変化を担う世代になるのか、という話になるわけですね。

Gen Zが求めるもの

──Gen Zに寄せられる期待値は、本当に大きいですよね。
Guidesの〈Gen Z consumers are making companies bend to their will〉という記事では、いま世界の消費者の4割をGen Zが占めていて、アメリカだけでも、1,500億ドルの経済力をもっているとしています。
これからの経済を考えていく上で、彼らの存在が非常に重い比重を占めることは間違いないので、その「経済力」が、これまでの経済のみならずや社会のあり方を変えていくドライバーになっていくのは、その通りなんだろうとは思います。ここは否定しても始まりませんよね。
──Z世代と呼ばれる世代は、とりわけ気候変動の問題に非常に敏感であり、その結果、企業のサスティナビリティに対するアクションや、社会そのもの持続可能性に強い関心を示していることも、ことあるごとに指摘されますね。
そうですね。Gen Zのよく言われる特徴は、「デジタルネイティブ」「ソーシャルネイティブ」だというところだと思いますが、それが必然的に呼び込むのは、「グローバルネイティブ」でもあるということなんだと思うんです。
そう考えるとGen Zにとって気候変動が象徴的なイシューとなるのも、ある意味当然なのだろうと思いますし、それについて学んでいくと、当然、グローバル化した経済や、格差を広げていく資本主義というものの問題、それによってますます落ち込む貧困層といった問題に行き当たりますし、レイシズムといったものが、地球そのものをダメにしているシステムをいかに下支えしてきたのかといったことも見えてくるでしょう。この世代が、気候変動からBlack Lives Matterまでをひと連なりの現象として見ていることは、不自然なことでもなんでもないと思います。
──実際、ミレニアルやGen Zのプロテストへの参加者は多いようで、Quartz Japanで配信した記事でもこんなレポートが掲載されています。「YPulseによると、16?34歳までの米国人の55%がBLMに参加したことがあると回答しています。若い消費者を対象とした最新の調査では、ほぼ半数が米国の人種差別の深刻化を感じていると回答。若いアフリカ系アメリカ人の回答者の60%が『悪化している』と感じています」。
How Gen Z will be shaped by the coronavirus pandemic〉という記事では、今回のパンデミックが、いかにGen Zの価値観の形成に影響を与えるかが語られていますが、これは、まだプロテストが起きる前の記事ですが、この時点でも、若者は「政府の支援が十分でない」と感じており、同時に、政府の秘密主義や検閲といったものに強い警戒感を露わにしていることが明かされています。
前回の大統領選でバーニー・サンダーズが登場して以降、あれほど社会主義を嫌っていたアメリカで、特に若者の間で「社会主義」というものへの親近感が増しているということはよく伝えられていますが、興味深いのは、アメリカが主導してきた「小さな政府」という考え方を否定する感情が膨らみ、社会福祉の拡充を求める声が高まっているという意味では「政府への期待」は高まっています。
その一方で、コロナ対策からのミネアポリスの事件以来、政府への失望は非常に強くなって「信頼できない」という気分も高まっていそうなところで、この相反する感情をどうバランスしうるのか、というところなんじゃないかと思うんです。これはトランプ大統領が打倒されれば解決するというものではないと思うんですね。
──パンデミックのような国家的危機のなかで、国への期待値はこれまでになく上がっているのに、政府への信頼がむしろ低下の一途を辿っているというのは、日本もアメリカのことを言えた話ではなさそうですが。
そうですね、政府と国民との“信頼関係”がもっとも必要とされるときに、それを構築するための努力をどれだけできたのか、というのが、今回のパンデミックの対策の成否の鍵だったと思うんですが、世界各国のさまざまな対応が報道されるなかで、特に若い世代は、どういう政治家、どういうシステム、どういう政策が、自分たちの“信頼”に足るものかを非常に厳しく査定していると思いますし、そこで見出された価値軸が、やはり今後の社会のありようを形づくっていくことにはなると思います。
──記事のなかでも、スペイン風邪の社会的影響を研究している研究者が、こんなことを言ってますね。「パンデミックの対応のミスは信頼を招く。一方で、政府や社会の対応が素早く効果的であった場合、逆のアウトカムを得ることができる。つまり、ソーシャルキャピタル(社会資本)に対するポジティブで持続的な影響をもたらすことができる」
誰が信頼できて、誰が信頼できないか、ということに関してGen Zが非常に敏感だということは、〈What companies need to understand about Gen Z〉という記事でも触れられています。例えば、企業が「自分たちはエコフレンドリーですよ」といくら言っても、それが上辺を取り繕っただけのものは「Greenwashing」と呼ばれて、もっと厳しく断罪されるわけです。今回のプロテスト運動のなかでも、企業の“乗っかり方”には非常に厳しい目が注がれてきましたし、かたちだけで乗っかる人や組織は、やはり見透かされてしまうんですね。
──それはでも、いったいどうしてなんでしょうね。どうしたってバレちゃうんですよね。
それがデジタルコミュニケーションの特性なんだとということなんだと思います。これは、私の好きなテックシンカーのダグラス・ラシュコフという人が『ネット社会で生きる10カ条』という本のなかで書いていることなんですが、インターネット空間では「真実を語ること」だけが成功への道だ、と彼は言うんですね。それはどういうことかというと「語るべき真実」がある人こそが、そこでは注目をされ価値化されるということで、その「語るべき真実」というのは要は、行動だと彼は言っています。
つまり「こう思う」とか「こう考える」みたいなことを喋ってもダメで、「これを実行した」「こういうものをつくった」「こういうことをやってみた」という、行動の事実そのものが価値とされる世界が、インターネットの世界だというわけです。
──ははあ。なるほど。
それに照らし合わせるなら、Gen Zは、おそらくことばではなく、その背後にある行動を見ているわけなんですよね。例えば安倍首相がInstagram上でお茶を啜っている映像に、国民が何を見たのかは、こうした観点から見ると、その問題や(何かしら意義があったとして)その意義をより鮮明に明かしてくれるのかもしれません。
──ほんとですね。
今回のGuidesのなかに〈A teen chef’s recipe for TikTok success〉というタイトルで、TikTokのスターである少年シェフのストーリーがありますが、この記事で面白いなと思ったのは、どこかの国や地方の伝統料理をつくる動画をアップすると、「そうじゃない!」と非常に活発なディベートが起きることをこのシェフが語っていることでした。そうしたディベートが起きることを、彼自身面白がっていて、かつ自分の調理法がたとえ間違っていても、まったく気にしないと語っているんです。
──ほお。
これって、いわゆる「オープンイノベーション」というものの考え方に近くて、彼が投げ込んだレシピを契機に、さまざまな修正や改善が加えられていくということで、それが、おそらくデジタルネットワークにおけるもっとも自然なコミュニケーションのありようなのかもしれないなと思うんです。
このとき、シェフの少年は「これが正しいのだ」と主張する存在としているわけではなく、ただきっかけを与える存在としているだけで、それを契機に一種のコレクティブインテリジェンスが発動していく、と、そういうかたちになっていて、こういうメディア空間は、これまでの「正しい(とされる)考えが一方向からやってくる」マスメディア空間とはまったく原理が異なるものなんですよね。
今のソーシャルメディアをめぐる混乱は、一人ひとりの人間が、自分がさながらマスメディアであるかのように振る舞うところから来るのではないかと思ったりするんですが、自分も含めて、なかなかその「マスメディア=メディア」という感覚から抜け出せずにいるんだと思います。
──いわゆる「ハッシュタグによるプロテスト」みたいなものも、マスメディア頭で見たり参加したりするのと、Gen Z的なソーシャルメディア頭で見るのとは、もしかしたら感覚的に随分違うのかもしれませんね。
そうなんですよね。最初に紹介した〈Gen Z consumers are making ~〉という記事のなかに面白いフレーズがありまして、「Gen Zは、自分たちでつくったものを自分たちで消費し、自分たちが消費するものを自分たちでつくる初めての世代だ」と言うんです。
──ふむ。
それだけ聞くと取り立てて変な話に聞こえないかもしれませんが、それってやっぱりラジカルなことなんだと思うんです。つまり、象徴的な意味での“大人”を介在させずに、経済や社会を回していくことが可能だ、ということなので。
──なるほど。
ある価値観に基づいて、デジタルネットワークのなかに別の自律した社会を構築できるという実感をもった世代が、その実感をもって、そうした社会づくりをどこまでスケールさせることができるのか、あるいは、Gen Zだってやがてはいい大人になっていくわけですから、Gen Zではない世代がまだ生きていたり、その後に出て来るであろうまた違った価値観をもった新世代が台頭してくる社会のなかで、そうした実感的な世界像をどう実装しうるのかというのは興味ありますよね。
──期待したいところではありますよね。
もちろん、「おまえらがしっかり考えなきゃいけないんだ」とおっさんに檄を飛ばされていた少年に期待したい気持ちはあるんですけど、個人的には、檄を飛ばしてるおっさんの方が自分は好きなんですね。つまり、年を重ねるということは、世の中に対しても、自分に対しても、幻滅することでもあるとも思うんですね。あのおっさんだって、きっと若いうちには、いろんな変革を夢見たりしたと思うんですけど、どこかで「自分(たち)にはここまでしかできないな」と思う瞬間があったんだと思うんですよ。
REUTERS/ANDREW BOYERS
──そう言われるとなんか泣けてきますね。
若者に過度な期待が寄せられて、その期待を若者がある意味真に受けて急進的に変革を急ぎ、それが幻滅を繰り返し生み出してきたというのも、これまでの近代社会のシステムにおけるおなじみの光景ではあって、すごく穿った見方をすれば、Gen Zが「大人」からこれほどまでに重宝され、あるいは脅威とされているのも、それが強大な経済力をもっているからでしかない、というところはやはり怖いところなんですよね。
──幻滅が待っている可能性はある、と。
それはわからないですけど、ひと口にGen Z と言ってもみんながキラキラして、デジタルサヴィーなわけではないでしょうし、いまはそうであって、どこかで自分の限界を悟るようなこともきっとあるはずで、そのときにあのおっさんの声を思い出すことになるようにも思うんです。
というのも頭で思い描くようには社会なんてものは変わっては行かないからです。さらに言えば、実際のところ、自分たちがどこかまで行けたとしても、それは自分の前の世代が、その手前まで道筋を敷いてくれたからでもあるはずであって、そのことも忘れないようにしないといけないと思うんです。
──歴史のレガシーの上に自分たちがいる、と。
BLMや今回のプロテストを見ていて、あえて「いいな」と感じるのは、そうした歴史に対する感覚なんですよね。アメリカの良いところは、歴史を前に進めようというときに、同じだけの熱量をもって過去が掘られるところなんです。こうしたムーブメントは、変革のプロセスでもありますが、同時に学びのプロセスでもあるはずなんです。
──エルモのお父さんが言った通りですね。
そうなんです。第二次大戦中にナチスに殺されたドイツの教育者でアドルフ・ライヒヴァインという人がいまして、彼は、処刑される直前に11歳の娘にあてて手紙を残しているんです。これ、折に触れて紹介しているものなのですが、本当にいい言葉なので最後に、ちょっと紹介しておきましょうか。
──いいですね。お願いします。
「いつでも人には親切にしなさい。
助けたり与えたりする必要のある人たちにそうすることが、
人生でいちばん大事なことです。
だんだん自分が強くなり、楽しいこともどんどん増えてきて、
いっぱい勉強するようになると、
それだけ人びとを助けることができるようになるのです。
これから頑張ってね、
さようならお父さんより」
(對馬達雄『ヒトラーに抵抗した人々』より)
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若林恵(わかばやし・けい) 1971年生まれ。『WIRED』日本版編集長(2012〜17年)。2018年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。著書『さよなら未来』のほか、責任編集『NEXT GENERATION BANK』『NEXT GENERATION GOVERNMENT』がある。ポッドキャスト「こんにちは未来」では、NY在住のジャーナリスト 佐久間裕美子とともホストを務めている。次世代ガバメントの事例をリサーチするTwitterアカウントも開設。