Ｇ２０、最貧国への債務軽減で枠組み合意 麻生財務相「歴史的」

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• 辛坊 正記

  (株)ＴＯＡＳＵ特別研究員（経済評論家・コンサルタント）

  ・2020年11月14日

  「中国はこれまで制度の抜け穴を悪用しており」・・・
  低所得国の海外借入残高の半分は中国で、パリクラブ（先進国で構成する債権国会議）が保有するのは数パーセントに過ぎません。4月にG20が途上国債務の猶予で合意したと聞いた時、中国がよく同意したものだと思ったけれど、その後、中国が国有で政府管理下にある金融機関を公的な二国間債権者でなく商業的な貸し手に分類し、うっかりすると先進国が猶予した分が中国への返済に回りかねない状況が起きていた。中国が債務を巡る国際協調に加わるのは実質的に初めてなので、今回それが是正されれば「歴史的」ですが、これまでがこれまでなので「同国の債務措置の実施状況を注視」ということになるのでしょう。
  途上国で危機が起きれば最も損失が膨らむのは巨額融資で途上国に影響力を拡げた中国です。それゆえの合意でしょうが、どこまで協調が本物になるものか、暫くは目が離せないように感じます　(@_@)