Suicaがマイナンバーカード代わりに JR東日本らが新サービス開始
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マイナンバーカードで用いているPKIとしてつかえるような非接触ICのスペックとSuicaでもちいているFelicaのスペックは結構違うものだったと記憶しています。なので、本件はおそらくSuicaと情報とマイナンバーで認証した情報を一部紐付けて、マイナンバー並みのセキュリティを必要としない情報をSuicaに紐付けておくことでたとえば、〜〜市の居住者で間違いないとか、〜〜歳以上で間違いないとかそのような形で実現しているのではないでしょうか。
そうなると、「Suicaをマイナンバー代わりにする」というのは言い過ぎで、「マイナンバーの一部を事前にスイカに記録して再利用する」くらいのイメージのほうが書き方としては正しそう。すでに発行枚数が8000万枚を超えているSuicaと、マイナンバーカードが連携できるようになるのは、大歓迎です。
前提として、財布の中にたくさん何枚もカードを入れたい人なんていないですよね。
現状は行政サービスの利用に必要なマイナンバーカードも、2021年3月からは健康保険証としても利用できるようになるため、保持し続ける必然性が高まりますし、さらなる利用シーンの拡大も考えられます。
持ち歩きの負荷を減らすためにも物理的なカードではなく、さらなる提携サービスの拡大やおサイフケータイのような電子化も一つの形態として求められていくはずです。記事の書き方のせいで、とてつもない誤解を生んでいる気がしますが、「Suicaがマイナンバーカードの代替となる」訳ではありません。
下記の公開情報の通り、SuicaのID番号とマイナンバーカードの”一部情報”を、あらかじめ紐づけておくだけです。”一部情報”というのは、
①居住地(都道府県と市区町村まで)
②生年月
の2点だけで、個人は特定されません。
「これをして何が嬉しいのか?」というと、記事では「前橋版MaaS」の例が挙がっていましたが、公開情報も踏まえて例えば、
・自分の住んでいる市のお店を利用した際に、Suicaにより市民であることを特定し、市民限定の割引が受けられる(市民なら購入金額から5%OFFとか)
・誕生月にSuicaで何か購入した際に、割引やプレゼントなどの追加特典が得られる
・Suicaでの購入の際に、65歳以上であれば割引が得られる
・その逆で、未成年であればSuicaで酒・たばこを購入できなくする
等々があるかなと。自分の思い付きで挙げただけなので実現される保証はできませんが、挙げてみると思いのほか有用性が高い気がします。
公開情報:
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20201110_ho03.pdf