2020/11/6

【新】テレビとYouTubeを行き来する「越境作家」企画術

放送作家
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、放送作家の白武ときお氏だ。
放送作家といえば、テレビやラジオにおける「裏方」仕事というイメージがあるが、今やその仕事領域は従来型のメディアにとどまらず、YouTubeやインターネットラジオなど、活躍の場は多岐にわたる。
その中で白武氏は、チャンネル登録者数100万人を突破した人気お笑いコンビ・霜降り明星のYouTubeチャンネル「しもふりチューブ」に立ち上げから参画。
また30年以上続くテレビ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の最年少放送作家を務めるなど、ネットからテレビの老舗番組までを「越境」して活躍する第一人者だ。
そんな白武氏が、自らの働き方と企画術を語った『YouTube放送作家』(扶桑社)を上梓(じょうし)した。
あらゆるメディアを俯瞰し、売り出し中の若手コンビから言わずと知れたお笑い界のレジェンドまでを陰で支える作家が考える企画術とメディア論に迫る。
(しらたけ・ときお)1990年生まれ、京都府出身。放送作家。大学時代より作家活動を行い、主な担当番組は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)、『霜降りミキXIT』(TBS)、『霜降り明星のあてみなげ』(静岡朝日テレビ)。YouTube では「しもふりチューブ」「みんなのかが屋」「ジュニア小籔フットのYouTube」など、芸人チャンネルに多数参加。2020年7月に初の著書『YouTube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術』を上梓した

「YouTube放送作家」とは

──霜降り明星のYouTubeチャンネルから、テレビ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」まで、多彩な番組を担当する白武さんですが、「放送作家」とは、どのような仕事をする職業なのですか。