サンデル教授「バイデンが大統領選で勝っても、根本的な問題は消えない」(クーリエ・ジャポン)
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サンデル教授(共同体主義)の指摘に耳を傾けてください。リベラルの問題はエリート主義。民主党リーダーとメディアは、庶民とはかけ離れた富裕層であり、シリコンバレーとワォールストリートとも仲が良い既得権益受益者の世襲グループ。クリントン・オバマ政権で格差は広がった、トランプ政権は庶民の不満が形になっただけで、トランプ氏がいないくても、同じようなナショナリスト・ポピュリストが出てきたはず。
>トランプ政権誕生の前から民主党の支持層は労働者階級というよりは高学歴エリートになっていました。従来は、富裕層と高学歴層が共和党に投票し、労働者が民主党に投票する傾向があったのです。それが70~80年代から変わりはじめ、90年代の時点で、ビル・クリントンとトニー・ブレアが新自由主義的なグローバル化や金融の規制緩和を推し進めるようになっていました。その時点ですでに格差は拡大していたのですが、クリントンもブレアもそれを気にかける様子がありませんでした。能力主義が続かないのはそのシステムの排斥性
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しかし、高等教育を受ければ人は出世できると強調することで発信していたメッセージは、まさにそれでした。米国では成人の3分の2が学士号を取得していない事実を考慮していませんでした。中道左派政党は、暗黙のうちに人を見下していたことに気づけず、いまその代償を払っているのです。