[シドニー 30日 ロイター] - 「ウーマノミクス」の提唱者として知られるゴールドマンサックス証券(日本)の副会長、キャシー松井氏が、12月末で退社することが30日分かった。ロイターが入手した社内メモで明らかになった。

米国出身の松井氏は、バークレイズ証券を経て、1994年にゴールドマンサックス入社。1999年には女性の社会進出を推進して経済活性化を図る「ウーマノミクス」を提唱するなど、日本株ストラテジストとして活躍。2015年からは副会長を務めている。

第2次安倍政権が、経済政策「アベノミクス」の成長戦略の一環として女性活躍を推進する方針を打ち出したのを受けてウーマノミクスも脚光を浴び、国内企業のトップや海外投資家からも注目を集めた。

同メモによると、松井氏は、今年末をもって退社する。

ゴールドマンサックス証券の広報は、ロイターの取材に対し、メモの内容が事実であると確認した。

(植竹知子)