[ベルリン 29日 ロイター] - ドイツのアルトマイヤー経済相は29日、同国は今後数カ月は新型コロナウイルス感染関連の対策に取り組むことになるとし、生産水準が感染の世界的流行(パンデミック)以前の水準に戻るのは2022年との見通しを示した。ショルツ財務相との共同記者会見で述べた。

ドイツ政府は11月に1カ月間、感染抑制のためのロックダウン(都市封鎖)を実施するが、その影響を緩和するため、中小企業など最も打撃を受ける業種を対象に財政支援を提供する方針。このほか、アーティストなどの個人事業者への緊急融資や、従業員10人以下の企業に低利融資へのアクセスを提供するプログラムの拡充も予定されているという。

アルトマイヤー経済相は、新たな規制は経済に影響するとしながらも、第3・四半期の成長ペースは予想以上に加速したと指摘。「経済に体力があるため、長期的な景気後退(リセッション)に陥る事態は回避できる」と述べた。

また、ドイツは感染拡大初期のような産業崩壊状態には陥っていないと付け加えた。

第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、30日に発表される。